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写真撮影をしていると、実物には存在しない色
が画像に浮かび上がっていることがありません
か?
その現象を「色収差」といいます。
色収差は最小限に抑えることは出来ますが、ゼ
ロにするのはかなり難しいです。
この記事では色収差の原因と対策を解説します
が、写真撮影にあたって色収差が生じても気に
しない方が楽しめるかもしれませんよ。
レンズ色収差とは
光がカメラレンズの中を通ることで起こる色収
差について解説します。
色収差の現象
光がカメラレンズを通ることで、光の色ごとに
分かれ、ある点に集約する現象が起こります。
これが色収差が起きる原因であり、図で表すと
以下のようになります。
画像引用:https://www.lensya.com/top/chromaticaberration/index.html
この現象がカメラレンズの中で起こることで、
実物に存在しない色が写真上で現れるのです。
色収差が起きると画質が悪くなる
色収差が起こることで画像上に色のにじみや象
の流れが生じます。
それに伴い、画質が低下してしまします。
色収差は物理的現象により避けることはできま
せんが、程度を抑えることが可能なので、気に
なる方は最小限にする対策を取りましょう。
レンズ色収差の種類
レンズ色収差には大きく分けて二種類あります。
軸上色収差
軸上色収差はレンズを透過した先の、光の集約
点が波長によって異なることで起きる現象です。
光の波長ごとにの焦点がズレることによって、
画像がボヤけて見えるようになります。
倍率色収差
倍率色収差とは画像上の色が滲んで見える現象
です。
先述した軸上色収差が画像中央部で見られるこ
とが多いのに対し、こちらは中央部よりも四角
など端っこの方で見られるケースが多いです。
倍率色収差が生じることで、被写体の縁に存在
しない色が浮き出てしまいます。
画像引用:https://www.isl.co.jp/biz/correction.html
↑補正前の写真には、実物には存在しない緑色
の線が浮き出ている
色収差が生じることで画像の質が落ちてしまい
ますが、補正することで改善出来ます。
レンズ色収差が発生しやすい被写体
レンズ色収差はほぼ必ずと言っていいほど発生
するものですが、被写体の中でも発生しやすい
ものがあります。
あくまで一例ですが、以下のような被写体では、
他のものよりも発生しやすいそうです。
- 日光が差し込んだドアや窓
- 花火や灯火など、暗いところで見る光
- 水面・金属面に反射した光
傾向としては、コントラストが強い部分や光量
が極端に強い場合に起こりやすいのかもしれま
せん。
色収差を小さくする対策
色収差はあくまで物理現象なので無くすことは
できませんが、最小限に抑えることは可能です。
そこで色収差を抑える対策を紹介します。
絞り値を大きくして撮影する
絞り値を大きくする、つまり光量を絞って撮影
することで、色収差を最小限にできます。
ただし絞り値による抑制は、軸上色収差のみの
対策となり、倍率色収差を抑えることはできま
せん。
収差を抑えるように工夫しているレンズを選ぶ
収差の少ない材質・構造を採用しているレンズ
を使うことでも、色収差を抑えることが出来ま
す。
色収差の少ないレンズはスペック上で判断する
のは難しいですが、メーカーによっては色収差
を最小限にする対策をHPで公開しています。
例えばNikonの場合、色収差を抑制するために
以下の工夫をしているそうです。
- 凹レンズも取り入れることで、波長ごとに異な
る焦点を同じ位置に集める - 素材に蛍石レンズを採用
参照:https://www.nikon-image.com/products/nikkor/about/technology.html
あなたが欲しいレンズがあった場合、そのメー
カーが色収差抑制のためにどんな工夫をしてい
るのか、調べてみるのもいいでしょう。
撮影後にレタッチなどをして補正する
どうしても画像上の色収差を無くしたいという
人は、画像編集ソフトなどで補正しましょう。
例えば代表的な画像編集ソフトの一つである
Photoshopのプラグイン機能である
「Adobe Camera Raw」を活用すれば、色収差を
減らすことが可能です。
Photoshopでなくても、あなたが普段利用して
いる画像編集ソフトでも出来るかもしれないの
で、ソフトの機能に「色収差抑制」コマンドが
ないか、確認してみましょう。
まとめ:レンズ色収差は抑えることは可能ですが、ゼロにはなりません
レンズ色収差を最小限にすることは可能ですが、
ゼロにすることはほぼ不可能です。
そのため色収差がどうしても気になる人は、画
像編集ソフトでレタッチを掛けて、補正しまし
ょう。
【色収差について】
- 生じる原因はレンズを透過する際に、波長ごと
に焦点が異なることによる - 画像上でぼやけて見える「軸上色収差」と、実
物の縁に存在しない色が浮き出る「倍率色収差」
の二種類がある
また色収差が生じた際の対策は以下の通りです。
- 絞り値を大きして撮影することで、軸上色収差
を減らせる - 収差が少ない作りを採用しているレンズを選ぶ
- Adobe Camera Rawなどの画像編集ソフトで補正
する
レンズ色収差は物理的にも生じてしまうものな
ので、あまり気にせず撮影を楽しまれるのが良
いでしょう。
どうしても気になる方は、画像編集ソフトで補
正すれば無くすことが出来るので、きれいに仕
上げてみて下さいね。